2009年5月27日水曜日

セットアップ&Koreana

日曜にボストン入り。JAL派の私はまたシカゴから。到着前にしきりに何か食べますか?と聞きに来るので変だなと思っていたら、ビジネスは朝食サービスを止めて、アラカルトだけになったとのこと。不動産屋さんが手配してくれたリモでホテルに入って寝るだけの一日。

翌日から、アパートに入り生活の立上げを始める。諸々の買い出しは車の機動性が一番。Harvard SQのハーツで、レンタカーを長期レンタルする。マツダ6とFord Mercuryのどちらがいい?と聞かれたので、迷わず後者をチョイス。大型セダンは、家具の調達に好都合だ。家具はレンタルでなく大型店で纏めて新品で買うことにして、MA-24 SouthからIKEAへ。ベッドだけは寝心地に拘ると近場で適当なのが無く、専門店から取り寄せに少し待つことになり、当座の寝床にAir Bed (Colemanの電動空気入れ付)を確保した。テレビなどの家電は、Cambridge GalleriaのBestbuyに。中国ブランドのプラズマ42インチがなんと$547 (1300円/inch)。部材費の限界があるはずだが、インチ1000円が見えてきたという日経エレの記事が頭によぎる。日本ブランドのLCD 40インチ($699, 1700円/inch)をお買い上げ。食卓でCNNを見ながら食事を取ると、だいぶ家らしくなった。

水曜の夜は、同級生となるSF10の日本人と韓国人の飲み会へ。Central SqにあるKoreanaというBBQレストランへ。韓国人のお任せで、ユッケ、チャプチェ、チジミ、ブルコギという王道メニューを、ビールとともに腹いっぱい食べ美味かった。今度、近くのWholefoodsの買い物ついでに、ビビンバを食べに行こうと内心思う。アメリカ国籍のJに、Pre-cource readingやった?と聞くと、Financeは4章読んだけど、ケースは今読んでも忘れちゃうからやらないとのこと。私は、readingが遅い分だけ、分厚い読み物の類は少しでも貯金を作っておきたいんだけど。

2009年5月23日土曜日

ヒルズライブラリ

明日、ボストン出発。会社の壮行会では、お一人お一人から温かい激励の言葉をもらう。浮沈の激しいPJで、日向も日陰も味わい激論も少なくなかった分、絆も強かったようだ。思いがけずも、前に一緒に仕事をした仲間とも再会し、彼らが去る時に言いそびれた送別の言葉を言えて、心残りが解消されたのが有り難かった。

家の引越し準備はほとんど家族任せになってしまったが、荷物を満載したトラックを見送り、六本木ヒルズ内のホテルに移って一日オフを入れた。六本木ヒルズを一番気に入っているのは、ヒルズライブラリーという図書館があることだ。MBA受験中は毎晩のようにここで過ごし、My書斎と化していた。経営書は、特に戦略論の蔵書が充実していて、JバーニーからポーターまでMBAで定番のテキストが綺麗に並べられていた。読み切れた本は少ないものの、頭の中にも本棚が出来たように整理され知識の構造化に役立った。新しい話題の本も比較的早く入り、さらに、コーヒーにソファ、そして都心の眺望が同時に満喫できる、本好きには最高の場所である。マイライブラリと呼ばれる自習室では、GMATのofficial guide等や司法試験の本を机に開いている利用者も何人かいて、同じように打ち込む人の姿もいい励みになった。大きな会議室もあり、Stanford GSBの説明会やムハマドユヌスの講演会もあった他、政治・経済・科学・文化の色々なトピックで一線の専門家が一般向け講演が催され、月1,2回は話を聞きに行った。

ヒルズのオープン時に、森ビルの社員と住民向けのレセプションがあり、オーナ社長の森氏がここに"街"を造るというコンセプトを語っていた。ライブラリーのような文化施設は、収益性は低いだろうが、精神的な住み心地を豊かにする恩恵は私には非常に大きかった。街のコンセプト自体が革新的だったと思う。森社長いわく、そのきっかけは、長い通勤に疲れている日本人のために家と職場を一体化した街を造りたいと思い至ったこと。唯一の想定外だったのは、再開発中に金融の外資開放が進み、レジデントの多くが外国人になってしまったことかな。

2009年5月16日土曜日

講演: John wood - 社会を変えるリーダーに必要なこと 5/16@麹町

John Woodの講演を聴いてきた。彼が創始したRoom to Readは、著名な慈善団体である。ネパールをはじめアジア・アフリカの途上国に、学校や図書館を立て本を配り、教育から貧困を解決することを目指している。Johnは、小さい頃から読書好きで、ネパールにトレッキング中に訪れた学校に本がないことに衝撃を受け、たくさんの本をヤクに載せて学校を再訪する。その活動に人生をかける意義を見つけ、Microsoftでの将来あるポジションを捨てて、Room to Readを設立した。私は、3年ほど前だろうか、"Leaving Microsoft to Change the World."(洋書)を読んで、心を動かされた。それは、自分の体験や夢と重なる部分もあったからだと思う。私もネパールのポカラの先にある山奥で訪れた村の学校の記憶はたしかに残っている。子供達はいきいきと外を駆け回っていたが、学校の建物は簡素だった。同じように訪問しても、Johnが凄いのは、すぐに行動して本を集めてまた訪れたことだ。アジアに役立つことを何かしたいという漠然とした自分の渇望を、Johnは見事に実現している。彼の父親が入会していたロータリクラブの組織が本の輸送を手伝ってくれたという逸話も、私がロータリに応募するきっかけになった。

昨年末に六本木アカデミーヒルズで講演した時は、出張中で話を聞けなかったので、今回、また日本で講演すると知ってすぐに申し込んだ。Johnは日本にちょくちょく来ているらしい。目的は、fund raisingである。昨日のイベントだけで、6500万円も寄付を集め、東京支部は設立2年間で2億円を集めている。米国のように個人の資産家がポンと何億も出す文化がない日本で、この集金力は凄いと言える。私が個人的に手伝ったNPOでは、何人もが相当に汗をかいて大企業を回って毎年百万程度であるから、比べてもその集金力は群を抜いている。まるで、富裕層向けに金融商品を売り込むがごとく、BrandとMarketing戦略を徹底しているところは、Kellogg卒業生らしい。CNN等の各種メディアで露出しつつ、驚異的なスピードでscale outしている。そのために、Johnは世界各国を回り、地域支部の集金活動を支援しているようだ。

Johnの考えるリーダシップについて、今日の講演で語ってくれた。彼の定義によると、本当のリーダシップは、お金を払わずに人を動かすことにある。お金を払って人を雇うと、雇い主の意向にただ従うだけになり、創造性が無くなる(米国人の起業家らしい発想だ)。使命感を感じさせれば、本人の意思で活動に参加させることができる。途上国教育では、このような使命感のある参加者は、比較的容易に得られるらしい。地域支部は、米国人ではなく、ローカルの人によって運営される。一種のフランチャイズか。このリーダシップの成功のポイントは3つある。まず、"Bold goal inspires bold people." これは、MS CEOのSteve Ballmerの請売りらしい。"Go bold. Or go home."も積極的な彼らしい。Steve Ballmerがオフィスに安住せず、各国の重要顧客を常に回り続けるリーダシップスタイルを、Johnも踏襲しているとのこと。次に、Winning teamにすること。勝ち続けるチーム、成功しそうな案件には、人が自然と集まる。最後に、結果を出し続けることで、恒久的なサイクルを築くこと。結果の指標は明確で、学校や本の数であり、普通のビジネス同様に、如何にそれを加速度的に増やすか、自然と皆が知恵を絞るようになる。これらの3つのKSFに加えて、彼の行動的な"Get stuff done."という性格が、ビジネス手法を企業以上に活用した慈善団体としての性格に色濃く反映されている。

ボストンにもRoom to Readの支部があるそうなので、MITに講演に呼べたらいいな。Boston Careという団体に登録中で、空いた週末などに、ちょっとボランティアできればと思う。

2009年5月14日木曜日

MIT Media Lab

ボストンへの渡航が近づき、仕事の引継ぎや壮行会なんかが日々続く。会社のいろいろな場で、留学で何しに行くのか話してくれと頼まれる機会もある。スローンの紹介に、パンフレットや現地の写真を使うのだが、どうしてもビジュアルが弱い地味なプレゼンになってしまう。同じ時期にMedia Labに行く同僚のプレゼンは、ずっと惹かれる。Media Labは、聞くたびに新しいコンセプトや驚きがある。人をテーマにする研究も多く、Handycapのある人がそれを単に克服するだけでなく、積極的に新しく出来る事を創造している。健常者より速く走れる義足(非動力)や、わずかな筋肉の動きで楽器を演奏する伝達系システムなどが、理論と実践の両面で研究されている。生活すべての映像を録画するというコンセプトも、一見すると冗談のようなMad Scientist的な構想でも、実際にその録画システムを開発したり、その膨大な録画記録からある興味深い統計を抽出している。日本の研究室紹介だと、Webに何年も同じテーマの絵が載っているが、Media Labは、企業からFundを集められる教授だけが生き残れるシビアな競争世界でもあり、いつも革新的だ。

スローンよりメディアラボに行きたかったと思うこともあるが、芸術家肌の天才が多いメディアラボで生き残るのはスローンより大変だ。

2009年5月9日土曜日

異業種交流会(5/9@御茶ノ水)

GWの最中、都内で行われた異業種交流会に参加した。代表者の方が、昨今の金融危機の原因とグローバル経済への波及メカニズムを、バランスのとれた視点で素人にも分かりやすく解説してくれて、勉強になった。講演の後のディスカッションや懇親会でも、官公庁や金融の方と色々と新しい視点をお伺いできた。特に、帰国後の目標として考えていたアイデアに共感いただける方がいて、具体的な形態とビジョンを既にお持ちだったのが、とても嬉しく勇気づけられた。ボストンでも、同様な交流会や、MIT, Harvard等で大学主催の各種フォーラムが結構な頻度が開催されている。渡米した後は、色々な機会を見つけて参加したいと思う。

2009年5月8日金曜日

書評: まっとうな経済学

MITのオリエンテーションで、タイトルの本の原書"The Undercover Economist"をもらった。
Summer TermのコアのApplied EconomicsのPre-course宿題としてタダで配られた。移動中の飛行機などで少しページを繰ってみたが、数ページ長々と導入がありテンポが悪く瞼が重くなる。帰国後もそのまま放置していた。

宿題だし読んでおくかと思い、図書館で読み始めると、中々面白く引き込まれた。著者は、FTのエコノミストで、コーヒーの価格の裏事情等の経済事象を、ミクロ経済学の法則を当てはめてシャーロックホームズばりに推理していく。具体例が、Londonっ子らしさと世界中の国々での実体験を元にしているのと、イギリス人の独特の皮肉っぽさが出ている点が私の好みに合った。

他の人はどう読んでいるんだろう?と、ふとAmazonでこの本の評判を検索してみると、意外にも翻訳本が出ていることを発見。和書タイトルは、「まっとうな経済学」ランダムハウス講談社から。運よく、ライブラリに置いてあったので、原書を潔く諦め、和書で一気に読んだ。原書とタイトルが全然違うのは、ベストセラーになった「やばい経済学」の2匹目のどじょうを狙ったらしい。が、この本は、実用書や娯楽書の類でなく、まじめなミクロ経済の副読本である。

前半の1~5章は、基本概念の導入部分。需給価格均衡と、税やレント等による均衡移動、市場の失敗を解説する。需要・供給曲線を一切使わずに説明されているが、頭の中で曲線をイメージしないと分かりにくいのではないかな、と理系の私なんかは思う。まぁ、経済紙のコラムにそんなものは出せないか。キーワードだけでも、資源の希少性、限界選択、資源レント、効率性と公平性、外部性、情報の非対称性が登場する。後半の6~10章は、独立したトピックとして、ランダムウォーク、ゲーム理論、政府盗賊説、比較優位、グローバル化の罪、中国の市場原理の導入が取り上げられる。

私が一番面白く感じたのは、買い手個人の価格感度に合わせて、最も高く買わせる方法論だ。Whole foodsの食料品の陳列では、著者の観察によると実に色々な工夫があったらしい。値段に無頓着で目につくままにカゴに放り込んでいた私は、見事に高値に誘導されていたようだ。価格選択性の高い賢い顧客向けに、Whole foodsは、ばら売りの方が安い場合が在るとか、見えにくい棚に安売り品を用意しているなんて知らなかった。その場合、Safewayで買うのと大差ないらしく、「高級店で安い物を選んで買う」のが一番賢い買い方らしい。この他にも、買い手の支払い意欲価格に対するシグナルやそれを告白させる手法が、本全体に渡って色々な角度から紹介されている。今の仕事で活用できないかヒントになった。

また、7章のゲーム理論を用いた各国の周波数競売の実践例は、参加者の心理戦を事前に予測して入札ルールを決める点が、なかなか読み答えがあった。イギリスの成功事例では、真剣な参加者を増やすこと、参加者の入札価格を共有して入札対象の価値の信頼を上げる点がポイントと触れられた。ポーカーテーブルも似た傾向があって、直感的に理解できる。賭金のポットが大きくなるのは、まず勝ちたいという意欲が強いメンバが多く、集団心理で誰も下りない時だと思う。

2009年5月1日金曜日

GW集中・中国語講座

アメリカ出張から戻って1週間。時差ぼけのせいか、朝早く目が覚める日がまだ続いている。今朝のNHKニュースによると、今年のゴールデンウィークは資格取得などの短期集中講習が人気らしい。不景気に強い不動産登記に必要な資格などが特に希望が殺到しているそうだ。私は語学を。Googleで”中国語 GW集中”で検索すると、色々な語学学校が短期コースを提供している。中国への短期留学も北京、上海を中心に様々。早くから計画していれば行っても良かった。豚インフルエンザが怖かったわけではないが、結局、明日開始の都内の少人数制の教室に申込み。電話でテキストは何か聞いたら、オリジナルの教科書とレッドクリフの林志玲の台詞を使います、との返事。レッドクリフ2をつい数日前見たばかり。台詞は結構、字幕と一致してたので結構ヒアリングできた。これから4日間は朝から中国語漬けになる予定。中国語を趣味のレベルで終わらせず、仕事で多少使えるレベルまで長い目で続けたい。

Vacation Plan (2009-2010)

4/17のオリエンテーションで休日が発表された。4連休が何回かあるのが思案のしどころ。一度しかない夏休みが一番バリエーションがあるので、そろそろ考えておこう。

2009
July 16-19 Thurs-Sun Mid-term break – Student Holiday
忙しい夏学期の合間で、遠出の元気があるかどうか。。様子を見て近場のワシントンDCあたりの小旅行くらいを検討(普通の週末2日間でも行けそうだ)。

August 21 – 6 September Student Holiday
夏学期終わってベストシーズンに16日間休み。ヨセミテを検討。ヨセミテのTuolumne Meadows方面から1週間くらいキャンプ&ロッジでゆっくりトレッキングする計画。連続でのサイト予約は至難なので、ガイドツアーもいいかも。オレゴン、アラスカも候補。

November 26-29 Thurs-Sun Thanksgiving Vacation
秋学期の後半途中で、次年に向けた準備計画もあり色々忙しいはず。家で過ごしてターキーを食べるくらいか。

December 18-3 January Fri-Sun Winter Vacation
冬学期終了後の16連休。NY Tripに続いて、ヨーロッパ旅行にそのまま出発!?。

2010
January IAP
休みではないが、IAP期間どうするか思案中。Innovation論でThesisが出来るか、米国内で一緒にGreen TechでS-Labに参加するSloan Fellowsの仲間に恵まれるか、どちらか出来ればいいけれど。

March 19-28 Fri-Sun Spring Vacation
CA Tripに続く10連休。結構、長い。この時期なら、グランドサークルの未踏の右半分(アーチーズ、モニュメントバレー、他)くらいかな。南米も検討できる時期。

April 19-20 Mon-Tues Patriots Day – Student Holiday
この頃がプログラムもほぼ終わる来春が一番余裕ありそう。

書評: The Race for A New Game Machine

最近の読書について。4月の渡米時に、MIT Coopや街中の本屋で何冊か買って帰った。

- Andy Grove: The Life and Times of an American Business Icon
 Andy GrooveのIntel創業記。著者は、ハーバード教授でビジネス史専門。ハンガリー難民の無一文から世界最強企業のインテルを築くまでのアメリカ版太閤立志伝!?。

- Ahead of the Curve: Two Years at Harvard Business School
 アメリカ人ジャーナリストがHBS在籍の2年間を主観的にNon-fiction風に書いた本。アメリカ版岩瀬さんブログ!?。("Ahead of the Curve"は、MBAが好む統計分布曲線のはずれ値の優秀集団の意。)

この2冊はボストンに関係がある本。少しづつ読んでいるので、そのうち、書評を書きたいと思う。
また、6月からのコアコースのPre-cource Readingとして3冊の分厚いHardcoverと1冊のPaperbookが指定されているが、数ページめくってみたものの内容が面白くなく進まない。授業が始まるまでたぶん先送り。

さて、同じく持ち帰った「The Race for A New Game Machine - Creating the chips inside the Xbox 360 and the PLAYSTATION 3」は、テクノロジー色の強いビジネス書で、自分にはこれが一番面白く読めた。

この本の背景は、次世代ゲーム機のチップ開発。IBMは、Sonyの次世代ゲーム機PLAYSTATION 3のチップを、Sony, Toshibaと共同で2001年に開発開始する。2年後の2003年、MicrosoftがIBMの所に現れ、ライバルゲーム機XBox 360のチップ開発を要請する。SONY, Microsoftは、2005年クリスマスへ商品化先行を競い(Race)、異なったチップのコンセプトを持つが、IBMには、同時に複数のチップを開発するリソースがない。そこで、IBMは、SONYと共同開発したチップを、ライバルのMicrosoft向けに巧みに転用して、一石二鳥を成功させる。

著者は、IBMのアーキテクトである技術幹部。全体のトーンは、IBMの輝かしいプロセッサ開発の歴史や、部署間の政治的駆引きを背景としながら、IBM内の技術幹部同士の会話が情緒的に織り込まれている。また、表向きは、共同開発パートナのSony, Toshibaの日本人技術者と毎日席を並べて友情を交わしながら、裏では、彼らの宿敵Microsoftと巧みに通じる点が繰り返し取り上げられ、開発秘話とビジネス書的な教訓を展開している。

本が明示する教訓は、Work Hard. Play Hard, Stay positiveといった程度の小さいTipsだ。しかし、私を含め技術系マネージャにとって、もっと大きな観点で考えさせられることがこの本にはある。一つは、技術開発プロジェクトの大局的な戦略決定を担う技術幹部がそれぞれの立場で、仕様・リソース・スケジュールの日々の課題に、どういう視点やモチベーションを持ち、影響力を及ぼし合うか、口語的な会話を以って疑似体験できる。これも、米国型の誰が何を決めるか役割が比較的明確な組織だからこそ意味がある。日本型のコンセンサス重視の組織だと、本で断片的に読んでも各発言の影響が測りかねる。もう一つは、ゴシップ的な暴露話として読むとIBMのパートナ・顧客への不義理ぶりが目につくが、Ethicalな範囲内で組織防衛(雇用維持)という動機の下では、MicrosoftのDeep Pocket(金)に靡くのも同情・理解できる。日本が得意重視の商慣習を維持できるのは、日本人の美徳だけとも言えず、もしIBMの数々の事例のように雇用カットが突きつけられたら、古いお得意さんより金のある新しい客に靡かざるを得ない。IBMと同じく技術系マネージャが自身と組織の存亡をかけて積極的に売込みに出ることになる。

テクノロジーの本としても、マイクロプロセッサが好きな人には、面白く読める本だ。PLAYSTATION 3のCellチップを全ての家電に搭載する開発構想は、Tron以来の打倒Intelの可能性が語られ画期的だった。IBMのMicroelectronics Divisionが人材確保に苦労して、本流のAustinのServer部門の協力が得られず、ITブームでIBMを一度去った退職者を再雇用したり、Rochester (AS400等), Yorktown (Research), Raleigh他のIBMの叡智を集って分散開発した。プロジェクトの後、IBMのCorporate Ladderをさらに駆け上る人、AMDの幹部に転進する人もあり、著者はまたスモールビジネスに戻ることになる。

2009年4月28日火曜日

ゴールデンウィーク

さて、今年のゴールデンウィークは12連休。ここ数年は長い旅行に行ってたけど、今年は数日の外出以外は家で過ごすことが多そうだ。特に後半は、予防接種や人間ドック、交流会の予定が入ってしまって長旅は難しそう。せめて思い出に浸ってみることに。去年のGWは、米国出張から戻ってすぐ西海岸トンボ帰りでヨセミテ&ナパへ。キャンプにはまだ寒く、雪の中で道をロストした時はあせった。Appointment onlyのワイナリーを計画的に回れたのは良かったが、買い込み過ぎて帰りの荷物が半端じゃなくなった。一昨年は、東北ドライブ&米沢8湯巡り。那須と土湯の旅館も素晴らしかったが、米沢の山奥の野湯は鄙びた感じと豪快な露天にそれぞれ特徴があり面白かった。その前年はたしか、沖縄慶良間、さらにその前もヨセミテ&ナパ、その前はコズメル(メキシコ)だった。海派から山派に転向している。春はどこも清清しくて気持ちがよくて好きなシーズンだ。長い休みなので、山に縦走に行けたらいいのだが、この時期はまだ2000m以上は雪に覆われ軽装備では行けない。南アの鳳凰三山はまだ行ったことなく甲府から臨時バスも出るようで、ひょっとしたら行くかも。
今年はブログを少しバックデートして更新する時間がありそうだ。