2009年2月7日土曜日

GMAT総括

(1) スケジュールと目標スコア

ゴールデンウィークは合格迄の最後の休みと思って旅行を楽しみ、GW明けから本格的にGMAT対策を開始して8月初旬にGMAT 700 (V33 Q51), AWA 5.0で一発で終了した。GMATが短期集中で夏前に終了でき、お盆休みからエッセイのネタ出しに切り換えられたので、出願スケジュールが非常にラクになった。もし、スコアメイクが秋にずれ込んでいたら、Round 1で9校出願は出来なかっただろう。GMATは、TOEFLと比べて、頭を使うテストなので、試験勉強は面白味があって勉強がはかどった。
目標スコアは、US Top10狙いなら最低700/AWA5.0は欲しいと思っていた。結局、ちょうどその点数ぴったりになった。もちろん、650点程度でもUS Top校に受かる人はいると予備校の説明会でも言っているが、合格者の80% Score Rangeを見ると、Top校はだいたい680-740のレンジが多い。すなわち、合格者のうち680点以下は10%だけで、抜きん出た差別化要素(例: 珍しい国, スポーツ選手, 起業家)がある人にほぼ限られる。学校によって、Quantitative (Math)スコアを重視するUCBもあれば、V, Qそれぞれ75%を要求するINSEADもある。GMAT 700あるいは80% Rangeの下限を越えたら、それ以上の点数は差別化にならない。AWAは一般に4.5あれば良しとされるし、見ない学校も多い。4.5を切ってEssayが巧いと自分で書いたか疑われるらしい。

(2) スコア履歴

August 4, 2008 V 33 (66%), Q 51 (99%) Total 700 (90%), AWA 5.0 (55%)

(3) 勉強法

GW前にOfficial Guide 11th Edition, Manhattan GMAT RC, SC本をオーダーしておき、GW明けから勉強開始。TOEFL/Essayと同じく予備校は通わず、独学。GMATは質の高い対策本(洋書)が市販されているので、独学で不自由はなかった。OG対策用のGMAT Kingなるソフトは、私は買わなかったが、多くの人が薦めており、これから勉強を始める人にはお勧め。アメリカの予備校が出している対策本の中では、Kaplanが有名だが、本番と出題傾向が違う印象だったのですぐに使うのをやめた。日本人ではあまり使ってないようだが、Manhattan GMATが非常にお勧め。Section別の8冊のStrategy Guide(各$20くらい)を1冊買うと、Webの本番同様の6回分のOnline test, Question Banksもついてきて、大変お得。Strategy Guideシリーズはコンパクトで実戦向け。オンラインテストも本番に近く良質なので、特にお勧めしたい。結局、私はOG本1回とManhattan GMAT本とOnline Testだけやった。日本の予備校の対策コースの中身は知らないが、プライスリストだけ比較すると圧倒的なコストパフォーマンス。GMAT 750 overだったインド人の同僚も使ったと言っていたので、海外では定番と思われる。URLは以下。
http://www.manhattangmat.com/

Mathは、理系で得意だったので、幾何の単語を幾つか確認して、OG本とManhattan GMATオンラインをやったら、ほぼ間違えることがなくなった。私の場合は解法テクニックをイチから学ぶ必要は無かった。Math 51を安定して取れる目安は、Random guessに頼る問題が一問も無くなり、自分のケアレスミスのパターンを掴んだ段階。Math 51だと、Verbal 30前半でも600後半行くので、理系の人にはMathを固めるのが最速の攻略法ではないか。
GMATの練習は、時間を測りながら勉強すべきで、75分で37問なので1問ちょうど2分。30秒で解ける問題も多いので、文章題ややや複雑な組み合わせ・確率等の計算に時間がかかるものは3-4分かかってもよい。ただ、30秒で解ける問題の方がひっかけ選択肢に当たり安いので、ひっかけパターンを頭の中で確認する余裕が必要。CATは前半の問題の正答率で大きく点数が変わるのは事実だが、650点over (75%以上)が必要な人には、前半(50%/75%の2段階シフト迄)の高い正答率は当然で、高得点モードに入った後が勝負部どころ。OGに書いてあるとおり、最後の問題まで満遍なく時間を使うスタイルの方がスコアは安定すると思う。

Verbalは、特に日本人の得点源と言われるSC(文法)が、私の場合、得意でなかった。CRは、ロジックパターンが文法と比較して限られているので簡単だった。Mathと使った教材は一緒で、manhattan GMATのStrategy Guide (SC, RC)の解法をそっくりそのまま運用した(但し手元のメモ用紙は使わなかった)ところ、Online CATで30-36点が取れるようになった。RCだけは、知らない単語が出ると全問落とすことがあり、バラツキが最後まで大きかった。実際、本番でも、後半に出たRCの本文が全く大意が掴めない文章が出て点数が伸びなかった。もし、前半に出ていたら点数が崩れた可能性もある。75分で41問解くので、SC 1分-1分30秒, CR 2分, RC 5-7分 (3問毎, Short/Long)をキープして、難しいと思ったら選択肢を絞ってGuessして、スピードをキープした。

AWAは、Issue/Argumentともに、出題問題が限られており、サンプル回答集を覚えれば良い。ARCO GMAT Answers to the REAL Essay Questionsに目を通した。各100問くらいトピックがあるので、全部はとても覚えられないが、数日あれば流し読みして論法パターンと内容がだいたい頭に入ると思う。私の場合、受験1週間前にこの本を入手し、休みの日に一気に目を通してテンプレートを真似して5,6題、練習で書いてみた。本番は幸運にも練習で書いたお題が的中した。

(4) 予約のコツ

都内の麹町のピアソンテストセンターで受験したが、TOEFLと違い少人数で快適なテスト環境だった。途中、外が雷雨で雹が窓に当たる騒音があったが、気にならなかった。耳栓をくれたが使わなかった。メモ用紙がツルツルの紙にサインペンだったのでちょっと使いにくかった。予約はmba.comのWebサイトからだが、たぶん空きがあれば前日でも予約可能。7月末の時点では、お盆に集中的に勉強して、8月後半の受験を予定していたが、同じことを考える人が多いのか、麹町はずっと満席だった。そこで、8月上旬に試しで一度受け、9月上旬に2回目を受ける(GMATは1ヶ月に1回)作戦に変更し、5日前くらいに8/4の午後開始を予約した。午前と午後どちらで受けるか迷った。一般に午前の方が体温の上がり始めで集中力が高く、夕方にかけて能率が落ちるそうだ。火曜日の受験だったので、月火と仕事を休み(メールも読まず)、週末からGMAT対策に全て集中したのが良かった。幸いにも700点を一発でクリアでき、もっと時間をかければ点数はまだ伸びたと思うが、エッセイに時間のアドバンテージを取る方が合格率は高いと判断し、3日後にAWAの5.0を見てGMATは終了した。

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