2009年2月3日火曜日

TOEFL総括

(1) スケジュールと目標スコア

MBA受験で日本人が最初に取組むのがTOEFL. 春 TOEFL, 夏 GMAT, 秋 Essay & R1, 冬 Interview & R2がだいたいの準備スケジュールで、US Top校なら100点以上が目標と言われている。
Minimum Score Requirementは学校によって異なるが、HBSの109点を例外として、US Top20やEU Top校は、だいたい100点がMinimumで、INSEAD 105, Chicago 104。あくまでもこれはMinimumであって、合格者の平均点は110点を越えている学校はザラにある。日本人だと、帰国子女とそれ以外でスコアは大きく違うので、在校生の学校紹介Webの日本人平均というのもアテにならない。点は高いに越したことはないが、私の実績だと、Top3以外は100の大台を越えれば、不利だったことはなく、インタビューで実践的な英語力を見られると思ってよいと思う。Round 1出願だと9月末までに目標スコア到達が必要。
TOEFLの勉強に必要な時間は、開始時点と目標スコアによって人それぞれかと思う。私の場合、社費派遣が3月に決まった直後からTOEFLを毎月受け始めたので、スタートは遅い方ではなかったが、最後の最後まで勉強に本腰は入らなかった。端的に言えば、TOEFLの勉強はつまらなかった。当初はHBS足きり最低点109点を目標にしようと思っていた。しかし、7月頭の時点で6/22の97点の結果を見て、100点を越えれば終了にしようと目標を下げた。結局、103点到達まで計7回受験した。8/3の結果が99でガッカリし、100を越えた感触のあった8/17のスコアがマシントラブルによるキャンセルが5週間後になって判明した。この時には、Round 1に100点未達で出願に間に合わないと慌てた。9/28, 10/12と連続で受けて、結局、事なきを得たが本当にギリギリだった。あと、LBSやMichiganは、駐米経験2年以上の条件があり、TOEFL免除だったのも幸いした。

(2) スコア履歴

Date R L S W Total
October 12, 2008 29 27 20 27 103
September 28, 2008 27 29 20 25 101
August 17, 2008 Canceled
August 3, 2008 29 24 22 24 99
June 22, 2008 25 24 20 28 97
April 26, 2008 27 25 20 21 93
March 29, 2008 24 25 22 24 95

(3) 勉強法

何も対策せずに受けた3/29のスコアが95。GW前の時点で勉強しなくても何回か受ければ100は行くだろうと安易に考えてしまったのが良くなかった。TOEFL iBTは漫然と受け続けても点数が伸びなかったのは、上の履歴で分かるとおり。R/L/S/Wのベストスコアが運よく揃うかは運もある。100点到達を狙う早道は、勉強量に応じて伸びるR/L/Wで27-29が安定して取れると、S20でも100をクリアできる。予備校等には通わず、市販本で対策した。試験1週間前に、TOEFLゼミナールシリーズ, Official Guide, ETSの有料のサンプルテストで本番慣れすることを心がけた。一番効果を実感したのは単語。社会人にはなじみがない、キャンパスやアカデミック特有の単語は、単語集を集中的にやるのが有効だろう。3800, 5000語と覚える本が人気があるようだが、私は時間をかけれなかったので、TOEFL頻出1700という本が時間対効果の面でお勧め。
Reading: 時間勝負。特に、1個目は朝一の20分でウォーミングアップ無しでいきなり始まり、出だしで焦ると後の調子が狂う。GMATのRCの速読で全体の文意を掴む練習をしてから、ラクになった。火山や地質学の似たようなトピックが多いのに慣れると、後半は安定して27-29が出るようになった。
Listening: 会話タイプと講義タイプがある。会話タイプは、ワンパターン(生徒が何か問題があって先生に相談に行く)で、問題になりそうなところも予想ができた。講義タイプは、ほぼ聞き取れていても、質問パターンが読めず苦労した。特に社会学、美術トピックは、話が抽象的で大意が把握できないことまであった。後半は科学ネタが集中して助かった。
Speaking: 20-22どまりで全く伸びなかった。前半はやみくもに早口で話していたが、何回目からはテンプレートを活用する作戦に変更。Listeningの後の休憩時間に、紙にテンプレートを書き込んでおいたが、不自然になったせいか点数はむしろ悪くなった。
Writing: Independent, Integratedともに、テンプレートを活用して、とにかくWord数を増やすのと、難し目の表現と単語をちりばめることを配慮すると、点数が取れるようになった。

(4) 予約のコツ

テスト会場によって良し悪しの環境の差は大きい。一般の学校より、テストセンターが断然良い。神奈川県のある高校で受けたときは、夏にはエアコンの無い廊下で汗だくで待たされて、いい年をしてしんどかった。ある会場では、試験監督がおしゃべりしていて気になった。テストセンターはエアコンだけでなく、横に仕切りもあり、集中して受けられる。MBA受験を決意した時点で、3ヶ月先くらいまで纏めて毎月分を予約しておくことをお勧め。変更・キャンセル代はかかるがその方が、ベストな環境で受験できる。私の場合は、月に1,2回の海外出張が入り、直前にならないとスケジュールが分からなかったので、1,2週間前にマメにWebでチェックして運よく空いた会場を予約する作戦だったが、これが良くなかった。6-9月は都内は予約でいっぱいで、テストセンターが取れたのは2回だけ。竹橋、横浜のテストセンターはお勧め。

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