2010年6月4日金曜日

MIT Commencement

MITの卒業式。幸いお天気にも恵まれ、Great Dome前の芝生に卒業生とその家族が集まる。伝統に則り、全5学部のDoctorからBachelorまで、学位ごとにローブや帽子のデザインが異なっている。Engineering系のPh.DのローブはMITの赤の模様が入った色鮮やかなもので、MBAのローブは黒く地味だった。同級生いわく、Sloan Fellowsは学費が一番高いのだからもっとデザインを工夫すべきだというSFらしい冗談も聞かれた。学長やゲストスピーカ(MIT卒業生でAnalog Devices創業者のStata氏)の話に続いて、一人づつ学位が授与される。Sloan Fellowsの番になった途端、クラス全員から歓声が上がり、いい年をして一番騒がしかったのもSFらしかった。Faculty Clubのランチでは、みんな家族とともにお互いの卒業を祝うとともに、別れを名残惜しそうにしていた。卒業にあたり両親を含む家族の温かい理解とサポートに感謝している。
私にとってMBAは、職業人を始める頃から、仕事で成果を上げて会社派遣で行こうという一つの目標だった。転職する紆余曲折もあって随分と遅くなったが、幸運にも最高の形で達成した。一つ目標が叶えば、次の目標を立てなくてはならない。アメリカでは、卒業式はCommencement、始まり。MITでの1年は、自分の本当の情熱を見つめ直して、My Own Inner Compassを探る機会でもあった。まだはっきりとした目標になっていないが、やっと向かう方向性が見えてきた。気づけばもっと早く始めておけば良かったことも多いが、何事も始めるに遅きは無し、と信じて挑戦を続けたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿