2009年2月22日日曜日

Why UCB (UC Berkeley Haas) ?

2校目は、UC Berkeley Haasについて。
春にキャンパスビジットして、Information Sessionに参加して以来、MOT/Culture/Locationの面でHaasの希望度は高かった。仮定の話として、27歳までにMBA受験に挑戦したらHBS/Stanford, 28歳以上ならUCB Haasを第一希望校に選んだと思う。Top2校は学生層の知的レベルは抜群に高いが年齢層若く、General Management志向がややもするとビジネス経験の少なさから基礎的な学びになりがちだ。しかし、若い時期には基礎こそが将来の成長に一番価値がある。一方で、会社経験を5年ほど積んだ後に自分の方向性としてハイテクが見えてきた後は、HaasのMOTが最も実践的な学びが得られると感じた。そして、職歴10年目となった今では、MIT Sloan Fellowsという、よりビジネス視点のMOTに強みのあるミッドマネジメントプログラムがベストチョイスになった。社費の場合、会社によってMBA留学の対象者が年齢や勤務年数で変わるため、自分でMBA受験のタイミングを選ぶことはできないが、その時々のタイミングでベストな志望校も変わると思う。
Why Haas?に話を戻すと、Haasは日本では今年度はおそらく説明会を開催していないと思う。しかし、Round 1の合格者数を見る限り、少人数校の割に、日本人合格者が少ないわけでも軽視されているわけでもない。Public Schoolの予算の限界で、説明ツアーを世界中で行うAdmissionの人数が足りなかったのでは。在校生から聞いたところでは、日本から秋ごろに50人近い人数がキャンパスビジットしたとのこと。多くの方がRound 2かRound 3に出願すると言っており、競争率の低いRound 1で合格したのは正解だと言われた。UCBのAdmission Ratioは10%前半と言われており、学費メリットが大きく出願者が多いカリフォルニア出身者にとっては10%近い相当な狭き門だが、日本人アプリカントには、比較的合格しやすい学校と言える。

(1) 本格的MOT

UCBの総合大学としての強みが最大限に活かされているのが、Management of Technology (MOT)コース。UCBは、工学系だけでなく、総合大学として東のHarvardに並ぶ歴史と実績を誇る。UCBのMOTは、Haasと工学部で共同運営されており、学生もそれぞれ半々で占めるのが特徴。他校のMOTはあくまでもBusiness-schoolの一部として運営されているのに対して、本職のエンジニアと学べる。実際、シリコンバレーのお家芸である、工学系のPh.Dの学生が持つ技術を元に、HaasのMBA学生が起業プランを練るクラスもある。在校生の方から聞いたのは、授業の先生がやっている会社の幾つかの案件にグループで取り組むもので、シミュレーションではなく、リアルなビジネスをやっていること。このようなプロジェクト型の授業は他校でも多いが、たいていはコンサル(助言)して終わりか、体験型シミュレーションのラボワーク。また、ケースもシリコンバレーのスタートアップからAppleまで、地の利を活かして実際の会社の方が来てケースを語ることも多い。UCBは、Webにシラバスが公開されているので、MOTに興味がある方には是非お読みいただくことをお勧めしたい。ハイテクを中心に学びたい方には、HaasはStanfordより実践的な経験の面で優れているし、リクルータ側もそう見ているようだ。MOTと重なる部分もあるが、アントレ系での強み、シリコンバレーやサンフランシスコのIT関係とのネットワーキングの機会の多さも具体例につきない。
エッセイでは、Nano TechのMOTの授業に一番興味があり、自社を題材にケーススタディを書きたいと思っていることを書いた。

(2) 協調的かつ成熟したカルチャー

HaasはTop10の中でも少人数校。どの学校も協調的(Collaborative)なカルチャーを謳っているが、その中でもHaasの在校生は、一番話しやすい印象を持った。西海岸のオープンな雰囲気と、Internationalの比率が比較的高くアジア系が多い点も、日本人には馴染みやすいカルチャーだと思う。Confident without Attitudeというポリシーは、在校生との短い会話でもMaturityの高さとしてよく実感できた。
エッセイでは、Short Questionに学校をどのようにリサーチしたか?というQuestionがあったので、在校生をリサーチしたと答えて、会ってFit感を感じたことを具体的に書いた。

(3) Location

バークレーのLocationは、私には世界中で最高の場所。Napa/Sonomaエリアに1.5時間、Yosemiteも4時間。ワインもキャンプも2年間で何度行っても楽しめそうだ。TOEFL/GMATの合間だった昨年のゴールデンウィークには、まだ肌寒い春のヨセミテとNapaを満喫したが、北カリフォルニアはやっぱり住みやすいなと実感した。サンフランシスコまで日本からの直行便もあり8-10時間あれば行き帰りできてしまう。直行便がないBostonや東海岸とは実際の時間にして片道で半日の差があるのは大きい。国内線もSFO/SJC/OAKが使えアクセスも抜群だ。
エッセイのイントロに、ヨセミテのキャンプでの話を、ユーモアと人柄をアピールする話として入れた。

2 件のコメント:

  1. Entrepreneurship, New Venture Financing, M&A
    These classes were so exciting with frequent speakers such as Geoffery Moore (Chasm, Dealing with the Darwin), Ex CEO of Napstar, 5th employee/consultant for Yahoo (he wrote operative plan for Yahoo).

    In addition to video posted here, there are many speakers from VC communities and high tech industries.
    http://www2.haas.berkeley.edu/Videos.aspx

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  2. Service Scienceに関する UC Berkeleyの Syllabus, IBM等のプレゼンなどを Google Knolに纏めました。 サービスの設計が悪いとService Providerは儲からず、受ける客もMeritを受けにくいということで 経済学、Human Behavior、 Marketing, 理数的分析等様々な角度からの知識が必要、Service産業の利益率なくして企業、国の発展は無いとのことです。 米国や英国では Service Scienceが国策になっているとのこと。 Service Dominant Logicというプレゼンは サービスの価値はお客と共同で創出する時代にて 物売りのMindsetを変える必要があるとのこと。

    http://knol.google.com/k/eiji-aj-hagiwara/service-science-design-contributing-to/2cg2xof6ancr8/5#

    http://betterworldpilot.blogspot.com/

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