2009年11月7日土曜日

HBS Finance Conference

HBS Finance Clubが主催するFinance Conferenceに参加。投資銀行に興味のある学生をターゲットにしたイベントで、スピーカセッションやパネルセッションが終日続く。キーノートは、BarclaysのIB部門のトップで、Lehman買収後の経営統合がうまく進み既存のUS顧客もほぼ戻っており、Bulge bracketのグローバルなディールパワーが健在な点を何度も強調していた。また、HBSのPozen教授(Bob)は、CDSを錬金術に喩えながら、金融危機を防ぐ為の規制のあり方のレクチャーが面白かった。その中で、最近出版した"Too Big to save"に掛けて、$200Bもの税金を600以上の銀行や企業のBailoutに使う現状を皮肉まじりに話していた。"This Time is Different"に続き、金融危機の流行語をもじった本が多い。パネルの方も、米国メジャーのIBからMDクラスも来ていて、一日かけてM&A, PEからオルタナティブまで、Marketの色々な現場で今起こっている生の声を聞けたのが収穫だった。M&Aの今後数年のトピックの他、GM倒産をケースにしたレクチャーでは利害関係者の経済的・政治的なな視点の分析が秀逸だった。また、開催場所のHBSだけでなく、MIT, BabsonやBUの学生も来ていて、各学校のカリキュラムや共通の知り合いの話もできた。平日のイベントも色々参加しているが、休日に丸一日かけて一つのトピックに集中して学ぶスタイルはより充実感があった。

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