2009年9月21日月曜日

15.433 Investments (GMO)

Prof. Cohenが教えるInvestments、今日のケースはGMOというボストン創業のクオンツ。クオンツらしく、長期トレンドと現在値の乖離をコンピュータで統計処理して、アルファを狙うもの。Valueと呼ぶ独自の将来配当予測モデルと、Momentumと呼ぶ投資家心理(market sentiment)に対する逆張りモデルを組み合わせる。特に、昨年後半のような10年に一度くらいのタイミングで市場が激変する時は、絶好のチャンスになる。行動ファイナンスによる投資家のOver reaction, Under reactionが、市場の非効率性を生むことが投資理論の前提になっている。教授自身の研究によると、Momentumを作るのは一般投資家だけで、機関投資家は市場に踊らされないほど十分に賢い。
秋学期のうちに、GMOのFounderが授業に来る予定になっていて楽しみだ。Flexの同級生は、Bostonで年金ファンド相手のセルサイドの会社にいて、GMOの創業者も個人的に知っているほど業界人だが、投資理論は専門家がやっていて彼自身は実はよく知らないそうだ。このクラスを取るSloan Fellowsは比較的少ないので、マイナーな興味を持つ同士で話すことも多い。

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