2010年2月11日木曜日

Disruptive Innovation - Christensen講演

クリステンセン教授の特別講演シリーズ(全4回)の第1回を聴講した。破壊的イノベーション、イノベーションのジレンマ等の多くの著作が日本語に翻訳されており日本でもお馴染みのテーマである。第1回は、企業の栄枯盛衰は必然的であり、その理由を研究して解き明かしたという教授の話から始まった。ワープロ、ミニミルを例に、ローコスト技術を持つ新参企業が着実に高品質・高マージン市場に浸透していく一方で、既存企業はユーザ要求を超えた過剰品質に陥り市場開拓が進まずシェアを失っていく過程を、前提を含めロジカルに解説した。この理論によると、新規参入の勝率が高い作戦は、既存企業と品質の直接競争を避けて、既存企業が低マージンに悩むローエンドから段階的に奪う方がよい。また、日本の経済停滞は、イノベーションの担い手となる起業家がいないためとのこと。第1回目の内容は、Youtubeにある最近の講演でも同じ話が聞ける。これから3回分も楽しみにしている。

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