2010年4月13日火曜日

キャリアゴール

今週はSloan Fellowsに今年入学される方々のApril Orientation期間で色々とイベントがある。早いもので、初めてSF10の同級生達と顔を合わせて1年たった。あの時は家探しが話題だったのも、卒業が間近になって、最近はクラスメートに会えば卒業後の仕事の話題が多くなっている。今日は、期待していたProject Financeに関する講義が無く、時間が空いてしまったので、友人とチャールズリバー沿いを男同士で散歩することになった。先週に桜やモクレンがピンク色の花が満開だった並木通りも新緑に変わり、散歩日和だった。
その彼は、会社に戻るオプションもあるが、転職するのも自由の身。日本人の社費組と同様に、会社に戻った後のポジションや職種を交渉しているそうだが、その上司が他部門のポストを紹介するのに腰が引けている。ずるずると引き延ばされて職場に戻ってから交渉するとなると、気づけば留学前と同じ自分に戻ってしまう状況が怖いようだ。また、欧州企業で本国から送られたトップマネジメントが要所のポストを押さえるため、ローカル出身の彼には、ローカルな仕事しか任されない不満もあるようだ。日本でも、海外を視野に入れた仕事がしたければ、外資系よりも、メーカや商社に入った方が機会も権限も多いのと同じ図式のようだ。
PEへの転職に興味があるが、やはりリモートでの就職活動には限界があるようで、本格的に始めるのは帰国後になってしまうらしい。PEは、投資銀行歴の長い彼にしても、最初の入り口の敷居は相当高いが、一度その業界に入ってしまえば、ネットワークができてその中で転職しやすい業界のようだ。PEは、MBA後の就職先として人気が高いが、キャリアゴールは、早く引退するか事業会社の経営陣に迎えられることになるのだろうか。それだと、事業会社でCFOに内部昇進する方が近道なんじゃないかとも思える。
そう聞いて、卒業直後の進路は色々あれど、最終的なキャリアゴールをこの機に考えなくてはと思う。彼いわく、不思議なもので、ゴールさえ設定すれば、自然と行動がそれに従いやがて適うものだ。こういう仕事がしたいとか、いつかMBAに行こうと思っていたら、運はあれど時間が経てば現実になる。現実に達成するたびに、新たなキャリア目標を設定しなくてはいけないが、目標となる人を見つけるのもだんだんと難しくなっていく。

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