2009年5月14日木曜日

MIT Media Lab

ボストンへの渡航が近づき、仕事の引継ぎや壮行会なんかが日々続く。会社のいろいろな場で、留学で何しに行くのか話してくれと頼まれる機会もある。スローンの紹介に、パンフレットや現地の写真を使うのだが、どうしてもビジュアルが弱い地味なプレゼンになってしまう。同じ時期にMedia Labに行く同僚のプレゼンは、ずっと惹かれる。Media Labは、聞くたびに新しいコンセプトや驚きがある。人をテーマにする研究も多く、Handycapのある人がそれを単に克服するだけでなく、積極的に新しく出来る事を創造している。健常者より速く走れる義足(非動力)や、わずかな筋肉の動きで楽器を演奏する伝達系システムなどが、理論と実践の両面で研究されている。生活すべての映像を録画するというコンセプトも、一見すると冗談のようなMad Scientist的な構想でも、実際にその録画システムを開発したり、その膨大な録画記録からある興味深い統計を抽出している。日本の研究室紹介だと、Webに何年も同じテーマの絵が載っているが、Media Labは、企業からFundを集められる教授だけが生き残れるシビアな競争世界でもあり、いつも革新的だ。

スローンよりメディアラボに行きたかったと思うこともあるが、芸術家肌の天才が多いメディアラボで生き残るのはスローンより大変だ。

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