2009年12月26日土曜日

15.389B G-Lab (IAP Indonesia)

MITの1月は、Independent Activities Period (IAP)と呼ばれる、キャンパスワイドで通常のアカデミックプログラムと独立したいわば自由研究の期間になっている。面白い授業が多数公開されていて、定番の起業ブートキャンプから、語学・料理といった趣味的なものや、授業からスピンオフした実地研修もある。秋に履修した15.970 Financial Crisesでは、Andrew Lo教授が執筆中の金融危機に関する本の素材集めとして、危機の当事者だったニューヨークの投資銀行やFRBなどにニューヨークでインタビューするプログラムもある。また、Harvard Kennedy Schoolの1月の集中授業(有名なハインフェッツから、交渉術のクラスなど)を取ることも可能で、こんな本格的な単位を取れる授業もあれば、ボランティアっぽいものまで、兎に角様々だ。私は、残念ながらこれらのIAPの機会は活用できず、G-Labの現地プログラムで1月の3週間、インドネシアに滞在する。
G-Labのプロジェクトは、秋学期にリモートコンサルティングとして、参入対象国のマーケットリサーチを中間レポートに纏めた(これがテスト期間と重なり毎晩大変だった)。また、ホスト企業側がインドネシア国内にコンタクトがほとんどないため、MITのブランドも使いつつプレセールスを兼ねてネットワークを広げることが期待されている。ボストンの地の利を活かして、大統領のファミリメンバと会うことが出来たり収穫が少なくなかった。もともとは、ホストの工場があるベトナムへの滞在を予定していたが、実際のターゲット市場のインドネシアに滞在先を移すことになった。個人的にはベトナムの方が日本企業全般に専門家が少なく製造拠点として参入機会が高いためキャリアの差別化として魅力的だった(フォーも美味しいし)。しかし、インドネシアで色々調査を始めてみると、既に現地に根付いている日系企業の方々とネットワークが出来て色々と教わる機会が多くて良かった。また、Islamic Financeという宗教、法律、金融が融合したような学際的な領域を新たに学ぶ機会が得られたのも幸運だった。インドネシアでは、主にジャカルタに滞在して、バンドン、バリ(デンパサール)、スラバヤにも訪問する予定。Air Asiaという現地の格安航空会社だと、成田エクスプレスの値段で国内線に乗れてしまう。
Sloan Fellowsプログラムのサブタイトルには、"Innovation and Global Leadership"と、Globalが入っていて、1月から実際に色々な国に訪問する機会に恵まれている。G-Labのインドネシアに向かうフライト経由地のドバイ、香港にトランジットで滞在できるのに加え、5月のInternational Tripでは南アフリカ、ブラジルに滞在する。私の海外経験は、アメリカと中国・台湾に偏っていたので、この機会に知見を広げたい。

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