2009年12月14日月曜日

NYSE Euronext (NYC Trip)

Sloan Fellows恒例のニューヨークトリップ。4日間の日程でニューヨークに本社のある企業や政府団体を訪問して、CEOなど経営トップからリーダシップに関する講演を聞く。初日は、ウォール街のニューヨーク証券取引所。NYSE Euronext社CEOのDuncan Niederauer氏は、Goldman Sachsに20年以上いて、取引所と縁が深い執行サービスのHeadまで務めた経歴がある。そんなウォール街の声を代表する人物が、日本的には規律を重んじるべき存在の証券取引所のトップであるのもアメリカならでは。実際、TBTFを予防する資本規制のあり方に対する質問が、実現性への疑問から一蹴され、早速、アカデミックなボストンを離れリアルなニューヨークに今いることを実感させられた。また、コーポレートガバナンスのあり方についても、株主と経営者の利益相反が無いなら、ディスクロージャの頻度は少なくてもいいというような指摘もしていた。前置きと結論のどちらに本意があるか解釈がクラスメートの間でも分かれたが、とても意外だった。
講演の後、場の開いている取引所をブースから見学。今回のトリップのうち、金融関係はこのNYSEだけでちょっと残念だった。後日、SF88のスピーカが、1987年のニューヨークトリップは、Citi CEOのJohn Reed (MIT Sloan卒でTravelersと合併後、Sandi WeillsにCo-CEO職を追われ、NYSE CEOへ), IBM CEOのJohn Akersを訪問したと聞いた。ついでに、Alumniパーティで会った77年卒のAlumaは、International Tripでスペイン国王に会ったとのこと。当時のSloan Fellowsは米国を代表する大企業の派遣組が大半だったようで、NY Tripの伝統は残しつつも、今は目的が若干Cultural寄りになった印象だ。

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