2010年3月4日木曜日

15.371 i-Teams

i-Teamsのプロジェクトは、授業中にチーム単位の簡単な演習を通じて進む。H1の間にも、Application Map, Functional Analysis, Value Chainをそれぞれレポートで提出して、段階的にプロジェクトの技術評価やビジネスモデルを検討できるように工夫されている。並行してクラス外でも関係者と会うことが求められる。今週は、シーズ技術を開発したメディアラボの教授とプロジェクトの方向性を相談したのに加え、この技術の商用化を目的に起業したベンチャーをボストン郊外まで出かけて訪問した。このベンチャーはまだ数人の陣容だが、開発の実作業を実質一人で進めるエンジニアがまだ19歳というのは驚きだった。しかも彼は、HarvardのBachelorを3年も飛び級して既に卒業しており、この仕事を選んだという。感情認識技術という、心理学、バイオセンサ(EE)、プログラミング(CS)の3つの才能を要する学際的な領域で、ディスカッションしていても、技術とビジネスとも博識で話が一貫している。IBM Watson研を含め世界中のエンジニアを私が仕事で知る中でも、彼は突出したものを持っていた。
この打ち合わせが長引き、夜にVogel塾に遅れて参加。今回は、教育グループと合同で、飛び級を含むアカデミックパスの多様化がちょうど議論された。日本でもHarvardの彼のような人材がベンチャーを選ぶような教育システムに向かっている。

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