2010年3月29日月曜日

インターン

インターンの話といっても、まずは10年以上前の大学生時代の思い出から。インターン先で受けたアドバイスが、その後のキャリアを切り拓く礎になった話を同級生の友人から聞いて、私も学生時代を思いだした。当時、大学の学科事務室が就職全般を管理していて、インターンは学科のリストから抽選で選ばれた。私は破格の日給1万円で鉄道会社に当選したはずが、鉄道が生き甲斐の同級生の泣き落としに遭い、日野のとあるメーカに代えられた。仕事自体は車載部品の実験で、大学のそれとたいして変らなかったが、会社でのマナーやエンジニアとしての心得を学べたように思う。朝の挨拶から机上の整理整頓(書類は机に垂直に)など、最近はうるさく言わなくなったことまで、学生相手の気楽さから指導される。一方、グループ長が朝礼で特許を書けと毎朝繰り返し、そのうち業務命令で書かせると脅す光景は、今でもどこのメーカでもありそう気がする。以来、何でも「これは特許になるか」と反射的に自問自答する習性が抜けない。
MBAのインターンは、就職活動の第一関門になっており、1年生のうちに意中の企業のサマーインターンを獲得して、そのまま卒業後のオファーをもらうのが理想。また、社費派遣の場合、転職の意思によらず、自社と違う業種の研修プログラムで長い夏休みを有意義に過ごす人もいる。ただ、企業側に採用のメリットがなく、社費派遣生を受け入れる会社は非常に少ない。Sloan Fellowsは、夏休みがないのでインターンの話は全くなく、この春休みの間、国に帰って職探しという同級生は多かった。

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