2009年7月8日水曜日

選択科目Bidding

今日がBiddingの締め切り日だった。Sloan Fellowsは夏学期は全部コアで、秋学期は選択科目が2、3科目取れる。基礎的なコア科目に少し飽き気味な時に、より実践的、専門的な選択科目を選べるとあって、みんなの格好の話題になっていた。MITでは、クレジット数を単位に履修できる授業や卒業に最低限な単位を管理している。Sloan fellowsの秋学期は、24 Credits。学期の半分で終わる6 CreditのLecture中心のクラスから、Labなどワークロードの重いクラスは12 Creditのものもあり、看板のG-Labは秋に続いて1月のIAPまで続く。選択科目の希望は、Biddingといういわゆるオークション。各自1000pointsの持ち点を、希望科目に割り振る。人気科目はBiddingしないと履修できない可能性が高いが、空きのある科目は最初の授業を見学してから履修またはdropを決めてもいいので、Biddingは実質的には人気科目に限ったものとも言える。
さて、入学前の予定では、ThesisをIAPで書くのと、HKSの授業を秋で取ることを優先目標にしていたが、いずれも結論を出していないので、それらがないことを前提に、選択科目にBidすることにした。私の興味分野は、Entrepreneurship, Finance, Operationの3つ。

(1) Entrepreneurship

Bid外のEnergy Venturesに加え、G-Lab, New Enterprisesの2つにBid.

15.366 Enegy Ventures (W. Aulet, etc.)
Energyに特化したProject型コース。Renewable Energyなどで数々の起業の教授陣の下で、3-5年後くらいの事業化を想定したEarly Stageのプロジェクトを、SloanとEngineeringの学生で一緒にやる、非常に人気の高いコース。Biddingと別枠でApplicationで教授がセレクトする。このApplicationについては別途。

15.369 Corporate Entrepreneurship (V. Livada)
大企業の中での新規事業立上げに関わるケースを扱い、企業派遣の日本人に特に人気が高い。私も出発前に授業リストを見せたときに、これを取ってきたらと言われたほど。残念ながら、今年はEd Robertsが休みで代わりの教授数人の交替で運営されるため、学びが薄くなりそうなので履修見送り。見学して気に入ったら、たまに聴講するかも。

15.371 Innovation Teams
これもEngineeringの学生と一緒に、Projectを進めるコース。Sloan Fellowsは残念ながらスケジュールが合わず、秋は履修不可。春にまた考える。

15.387 Technology Sales and Sales Management (H. Anderson, etc.)
いわゆる技術営業を実践的に教えるもので、人気が高い。特にハイテクの技術営業は、技術に習熟しつつ、Tier1の顧客を説得するためのプレゼンテクニックを合わせ持つ必要がある。ここ数年の仕事でやってきたので、スキルに磨きをかける意味で興味があったが、新しいことにチャレンジすることを優先して、履修見送り。

15.389 Global Entrepreneurship Lab (G-Lab)
Sloanの看板ともいえるG-Lab。Section別に、Latin, Asia, GHD(Africa)と分かれる。ヨーロッパに興味があったが、メールで教授に問い合わせると、Developping Countriesにフォーカスするため、Europeは2007年以来、やっていないとのこと。代わりに、トルコと中東2カ所を追加することに最近決めたとのこと。中東か中国には興味があるので、G-Lab AsiaにBidすることに。

15.390 New Enterprises (H. Anderson)
100K起業コンテスト向けに、アイデア出しから資金計画、製品化計画までのフレームワークが、ツール化されており、それを活用に実際にコンテストに出せるようなプランをチームで練り上げるもの。アントレをツールとして学べることから、知識として身につくことを期待して、Bidすることに。

15.399 Entrepreneurship Lab (E-Lab)
G-Labの短期国内版。G-LabがIAP期間に海外に行くのに対して、E-Labは学期の授業の合間に米国内企業のコンサルプロジェクトを行う。特にBoston周辺の起業家と人脈が出来る点がポイント。G-Labと迷ったが、どうせならプロジェクトを3週間集中してやった方が得るものもあるだろうと見送り。

(2) Finance

結局、M&Aの1科目にBid.

15.402 Finance Theory II (N. Bergman)
Financeバックグラウンドの無い人でも、体系的にFinanceを学びたい人向けで、教授の評判も頗るいい。しっかり履修してワークロードをこなしたいところだが、最悪聴講できることを期待して、Bid見送り。

15.434 Advanced Corporate Finace (S. Dinc)
Real optionやValuationをレクチャとケースで学ぶクラス。実務でM&A関連に進む可能性もあり、組む投資銀行側での評価方法をしっかりと見るためのスキルが身につくことが期待される。Valuation手法そのものは教科書でも何とか勉強して次のM&Aのケース主体の授業をとることにして、Bid見送り。

15.545 Margers and Acquisitions (S. Dinc)
M&Aの戦略判断をケースで学ぶクラス。どうもPre-requirementが不明で、SESに聞いたらSloan Fellowsの夏のコアだけでOKとのことだが、去年のシラバスでは、Finance IIが必須とある。同級生が教授にメールしたら、Financeバックグラウンドの無い人はFinance IIを取れとの回答だった。私は科目数オーバでFinance IIが取れないが、M&Aは秋しかないのでとりあえずBidした。

15.569 Leadership Lab (P. Senge)
Peter Sengeが教えるL-Lab. 昨年始まったばかり。IAPのプロジェクトにローカル企業もある点に魅かれたが、始まったばかりのコースでいまいち内容が分からなかったので、Bid見送り。

(3) Operation

15.768 Management of Services (C. Fine)
Operationのサービス業版。ケースに比較的新しい企業を盛り込んでいて、Google, iPhoneのハイテクに加え、Zipcarなどなかなか新鮮。私は製造業なので、どちらかと言えば、15.769へ。

15.769 Operation Strategy (C. Fine)
Sloanのもう一つの看板といえばOpeiration Management。特に、製造業出身の私には実務にも関係が深く、扱う業種やケースのリストも古典的ながら深い学びが期待できそうだ。これも履修を最後まで迷ったが、秋はアントレに集中し、春にOperationを取ることを想定して、今回はBid見送り。

15.912 Technology Strategy (J. Davis)
Operationに近いが、より純粋にハイテクの技術戦略を扱っていて、これも私の仕事に近い。選択科目オーバでBid見送り。

(4) その他

15.615/616 Basic Business Law (J. Akula)
米国企業でマネージャとして勤める上で必要な法律知識を学ぶ。聴講予定。

0 件のコメント:

コメントを投稿