2010年5月19日水曜日

South Africa (2日目)

2日目は、ジャーナリストパネルから。現職大統領への批判を含む政治的な表現の自由が認められている点が何度か強調された。お隣のジンバブエなどでは考えられないことで、民主主義の基本ではあるが、いつ隣国から騒乱が飛び火しないとも限らない政治情勢の中でも、正しい情報の報道が国民にむしろ冷静さを生むようだ。次のClem Sunter氏は、ベストセラーを幾つか出している作家らしく、色々な国を皮肉るユーモアを交えながら、シナリオプランニングの活用例を紹介した。シナリオプランニングは、もとは軍事向けの応用で、仮想敵国の行動を予想した幾つかのシナリオを元にシミュレーション演習を重ねることで、緊急時の作戦運用や、長期的な兵器整備を計画するためのもの。ビジネス向けに応用されているが、あまり流行らないようだ。おそらく、現実のビジネスは複雑すぎるためで、パラメータを最大でも2個にせよとの氏のアドバイスだった。最後は、アフリカ最大の同国の証券取引市場のトップと、同じく最大の商業銀行のトップが並ぶ金融パネルだった。同国の金融サービスの洗練度の高さを強調していた。
終日セッションは隣接のホテル内で行われた。ヨハネスブルクは治安が悪いことで知られ、さすがに誰もホテルとその隣接するショッピングモールの敷地内(セキュリティスタッフがぞろぞろいて、敷地出入り口には武装警官が配備されている)から出ようとせず、レストランもバーも外国人向けにそろっているのだが、少し息が詰まるようだ。敷地中にいると、外見はアメリカにいるのと変わらない。ということもあり、全員でバス移動する文化イベントが夜は用意されており、Umojaのショーを見に行く。リズムに乗った民族ダンスに加えて、現代ミュージカル風に仕立ててあり面白かった。ロンドンや色々なところに出張講演しているほど有名なショーらしい。

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