2010年5月27日木曜日

Brazil (4日目)

ブラジル最終日は、ブラジル最大の富豪で個人資産3兆円を誇るEike Batista氏の講演だった。同氏の保有する客船での講演。金鉱山をあてた後、港湾インフラ開発やオフショア石油採掘の事業を次々と立ち上げている。石油はまだ出ていないそうだが、韓国や中国企業と資本・技術提携したり、なかなか大胆に開発事業を進めている印象をもった。同氏によると、ブラジルのインフラは1960年代のアメリカと同じ段階で、至るところに非効率さが残っており、そこに海外から技術導入して解決する事業機会が豊富にあるという考えだった。これは同国での短い滞在でも色々実感できた。ロジスティック一つとっても、交通渋滞がひどいというハード面だけでなく、現地ツアー会社のアレンジがいい加減だったりソフト面の問題も多かった。また、帰りの空港にも、レストランが1箇所しかないのに加え、国際線の到着便と出発便の乗客が入れ違うというオペレーションにも驚かされた。ラテン的な陽気ないい国であるが、海外の技術や経営ノウハウを活用して、その潜在的な経済力を発揮するには相当の時間がかかりそうである。

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