2009年10月15日木曜日

15.545 Mergers and Acquisitions (H1)

15.545 M&AをSerdar Dinc教授が教える。秋学期はファイナンス系の選択授業を広範囲に取っているが、単位数の制約からH1でクレジットを取るのはM&Aだけで、他は全て聴講になる。バリュエーション(DCF/WACC, APV)の基本スキルがケースの前提になるため、Finance IIがPre-requirementになっているが、教授に交渉すれば免除してもらえた。Serdar Dinc教授は、KelloggからのVisiting Professorで、Kelloggでは学生の人気投票でBest Professorに選ばれたこともあるらしく、たしかに講義、ケース、アサイメントが10回しかない授業にコンパクトによく纏まっており、初めてM&Aを学ぶ私には非常に分かりやすかった。来年春学期でMITを離れるようで残念。講義は、友好的・敵対的買収、買収防衛策が中心で、主にファイナンスの側面でシナジー効果のバリュエーションからBidding戦略までを学んだ。授業数の制約から、M&Aの教科書によくあるターゲット選定や合併後オペレーションなどはなく、あくまでファイナンスの授業としての位置づけだった。ケースは、食品と鉄道のBillion $以上の大型案件だった。Takeawayも明確で、食品ケースでは、たばこ会社が食品へ業態を移すため買収先マネジメントを巧みに味方に引き込んだ点や、鉄道ケースでは、買収防衛策それぞれの活用方法とProxy Fightの展開について学ぶことが出来た。

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