2009年10月24日土曜日

15.991 Managing Technologial Innovation

HBSからMITに移ったAlan MacCormackが教えるInnovationの授業。Fall Term前半(H1)のコアクラス。Sloan Fellows Programの正式名称には、Innovation, Leadership, Globalの3つの名前が入っており、秋からコアクラスでInnovationを学ぶ。この授業は、毎回ケースディスカッションで、個々の商品・サービスの仕様検討に始まり、実証実験、実行段階に続き、最後に組織学習まで進む。クラス名にTechnological Innovationとあるのは、技術的なチャレンジがある商品やプロジェクトにおける、教授がラムズフェルトから引用した"unknown unknown"と呼ぶ、将来が不確実な状況での意思決定をテーマとするため。フレームワークとして、プロジェクトポートフォリオやリアルオプションを部分的に扱うが、基本的にはプロジェクトマネージャやトップマネジメントの視点で実践的にソフトスキルを磨くのが主眼だった。ケースは、IDEOなどの有名ものを除き、教授がHBSで製作したものでイリジウム計画や火星探査船からVirginまで最近の面白いケースが多かった。
Take awayとしては、日頃の仕事と非常に近く、授業と過去の経験をマッピングさせながら実感を持って学べることが多かった。例えば、アメリカで開発の仕事をしていた時に、プロジェクトNPVを使えばもっと論理的に主張できたんじゃないかとか、また、不確実性の高いプロジェクトは予算のバッファ的な位置づけで、昨今の不景気でどんどん削減されているが、逆にポートフォリオを歪めて企業価値を損ねているんじゃないかとか考えさせられた。

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