2009年3月14日土曜日

推薦状総括

MBA出願書類のうち、推薦状について、まとめておきたい。推薦状は中身も読まれるが、形式的な位置づけもあり、誰に書いてもらうかもポイント。

(1) 推薦人の選び方

ほとんどのスクールが2本の推薦状を要求してくる。スタンフォードだけが3本要求してくる(たしかHBSもかな)。
推薦状は誰に書いてもらうか、学校指定のルールがある。どこのスクールも、最低1本は、会社の上司または今の仕事ぶりをよく知る人に書いてもらうことをガイダンスしている。日本人の場合、社費派遣が派遣が多く、自然と会社の上司に頼めるので、あまり苦労した話は聞かない。一方、私費派遣の方は会社に知られては困る方もいると思うので、特に親しくて内緒にしてくれる方を選ぶか、前の勤め先がある人はそちらの元上司に頼むことになる。元上司の場合、学校のFAQではだいたい2・3年以内の上司という指定があったりする。また、学校によっては、直属上長に推薦状をもらえない理由を付記させるところもある。推薦状のもう一人は会社関係で他の部の人やクライアントに頼むのが一般的。推薦者としてNGなのは、直属の部下。また、日本の大学院受験だと、普通、大学時代の教授に頼むものだが、MBA受験だとよっぽどキャリア年数が短くない限りは仕事関係にすべきだろう。Stanford とCambridgeは、上司でも部下でもないPeerの推薦状が必要。また、推薦状が2本必要なところに3本以上出すのは、特別な理由がない限り、あまりプラスに働かないようだ。また、ゴッドレターと呼ばれる超有名人に書いてもらうのも、あまり推奨されていない。自分のことをよく知らない人を選ぶとマイナス点がつく。合格後にバックグラウンドチェックを要求される(Haasは自分でお金払ってやってもらう)場合もあり、推薦者に連絡が行くことに留意しておく必要もある。
私の場合、11校の出願校のうち、6名に分担して書いていただいた。MIT Sloan Fellowsは2本だけ必要だが、システムでは最大4本まで送れるので上司(今と前)2名+役員1名の計3名にお願いした。これは、ミッドキャリア向けなので、会社のTop層からもらうことにしたため。インタビューでも、Your recommendation letters were good.と言われ、本当に読んでるか分からないが、少なくとも推薦者の役職くらいは確認してそう言われたのだと思う。Wharton, MITは、よく知っている部長の方が卒業生だったのでお願いした。卒業生の推薦は一部の学校では重要な効果があると言われ、インタビューに呼ばれるかどうかの大きな分かれ目になるとも聞く。

(2) 推薦状の内容

これは推薦者の方にお任せするしかない。「出来るだけエピソードを盛り込んで書いてください」とだけお願いして、中身は自由に書いてもらうようにお願いした。進め方も推薦者の意向に従うのが一番大事だと思う。外国人の同僚は自分で書くのが当然だと思っていた。また、日本人推薦者でも自分でスクラッチから書く人もいるし、学校の推薦状Q&Aをベースに簡単なインタビューをした後にメモを渡すと、それをベースに書く人もいるし、人それぞれだった。推薦者には、レジュメはfactの確認のためにも渡しておいたほうが良いが、エッセイを渡すと推薦状の内容がそれに引きずられるので良し悪しはある。事前に文面を見せて確認してくれる人もいたが、文法やスペルの間違いに気づいてもよほどの間違い以外は敢えて指摘せずそのまま出していただいた。

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