2009年3月30日月曜日

Interview総括

MBA受験の出願戦略、書類作成について総括してきたが、最後にInterviewについて纏めたい。
MBA受験の最後の関門は、インタビュー。大半の学校のAdmissionは、Interview無しで合格するのは稀で、合格者を全員インタビューすることが目標と明言している。インタビューに呼ばれるのは嬉しいものだが、Shortlistに入ったここからが勝負。合格者の集まりでHやSの結果を待つ人に会うと、経歴や話を聞いても誰が受かっても不思議でないように見えるので、インタビューでの僅差が勝敗を分けるのだろう。インタビュー本番30~60分は短く一発勝負である反面、エッセイ等の書類作成と同じく、時間をかけて念入りに練習して臨むべきだ。仕事の客先でのプレゼンと一緒で、無難に受身でこなそうと臨んでは成果は期待できず、相手に何を認識させたいか攻めの姿勢が必要。提案したいことを頭の中でよく整理して、クライアントから想定される質問には回答のポイントを練っておくように。

(1) 教材

Interviewの想定Q&Aは、Webサイト(Accepted.com)や書籍で見つかるので、ダウンロードしておく。MBAのInterviewは、就職面接と比較すると超シンプルで対策が立てやすい。Case Interviewもないし、仕事についてそんなに突っ込んで聞かれることもない。Webで想定質問を探せば100以上見つかるが、少し分類すると10~20程度なので、回答を事前に考えておくことも十分可能だし、AdmissionがWebに出すTipsでも事前に回答のポイントをよく考えておくようにとアドバイスがある。
インタビュー対策に一番役に立つ教材は、MIT Sloanのpodcast。MBA studentsへのインタビューが多数収録され、Tell me about yourself, Why MBA, Why Sloan, etc.のQ&Aが必ず入っている。現役のNativeの学生がどんな受け答えをしているか参考になるし、聞く側(Admission側)の立場から見ると、どんなストーリが魅力あるか自然と掴めるようになる。ipodで通勤中に繰り返し聞くことをお勧め。

(2) Q&A準備

だいたいのインタビューは、"Tell me about yourself."から始まる。これに対して職歴を要約するだけで済ますと前途多難。この回答で、第一印象が決まるだけでなく、その後のQ&Aの流れまで決まってしまう。私の場合、自分を印象づける3つのキーワードを強調しながら職歴を要約し、最後のまとめにXスクールでYを勉強したい!とアピールした。3分程度の短い回答だが、Interviewerが質問したくなるようなネタの前フリを散りばめ、ゆっくりと相手に反応を促すように語った。例えば、"XXX was VERY CHALLENGING."と語って、後でInterviewerがXXXについて質問してくれたら、待ってましたとばかりに、練ったエピソードを詳しく語る。全部一気に喋ってしまうより、Interviewerに質問を割り込ませて話す時間を分割することで、Interviewerに喋りすぎな人と印象を与える危険を回避できるメリットもある。
この他のQ&Aは、回答のスクリプトを作らず、答えのポイントだけ決めておいて自然な会話を心がけた。

(3) 練習

家で録音しながら練習したのがメインだった。最初の2校(LBS, Oxford)の本番を受けた後、インタビュースキルを上げないと、Top校は厳しいと思ったので、有料のサービスを利用することにした。Webで見つけたプライベートコンサルタント数名のMock Interviewを計3回利用した。コンサルタントのフィードバックの中身は参考程度であまり役に立たなかったが、その際に、自分をビデオ録画して幾つか癖を直せた点が役に立った。ちなみに、私の悪い癖は、相槌が頻繁で、入れるタイミングも悪いことで、相手の話を急かしているように感じられることに、ビデオで初めて気づいた。このほかに、skypeの英会話のMBAインタビュー対策を利用した。これは抜群にコストパフォーマンスが良かった。30分2,500円程度のMock InterviewでしかもメールのFeedbackとしてより自然な表現に言い換えた文を何個か送ってくれる。

(4) 本番のコツ

・見た目(服装、髪型)や振る舞いも重要である。服装は家族に厳しくチェックされた。
・会場には早めに到着。
・ID(US Driver Licence or Passport)と履歴書を忘れずに。(履歴書は普通紙で済ませた)
・フォローアップのサンキューメールは、eメールの短い定型文を当日夕方までに送り、一言インタビューで相手が言及したポイントに触れるのみで、売り込みはしなかった。(手書きのサンキューメールもやらなかった。)

(5) 学校別の形式

学校別の詳しい内容は、それぞれのInterviewの投稿を参照。形式を簡単に纏める。
特に断りないのは、英語でインタビュー。Blind Interviewとは、InterviewerがApplicantのResumeやEssayを事前に読んでいないタイプ。

Oxford: Faculty Interview by Phone
LBS: Alumni Interview by Japanese 2 people (one is blind, the other is not.)
Michigan GMBA: Admission Interview in Japanese
UCB: Alumni Interview by Japanese (blind)
MIT SF: Admission Director interview
Cambridge: Faculty Interview
Chicago: Alumni Interview by Japanese (blind)
Wharton: Admission Director interview (blind)

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    貴重な情報の数々、参考にさせて頂きました。

    上記で言及されている「skypeの英会話のMBAインタビュー対策」は、どちらの会社を利用されたのかご教示頂けますでしょうか。

    ようやく今月一校からインタビューに招待されたのですが、どのような準備をすればいいのか悩んでおります。
    宜しくお願い致します。

    返信削除
  2. daisuke_mbaさん、こんにちは。

    コメントありがとうございます。
    MBAインタビュー対策ができるskype英会話の会社名は、ブログで宣伝しちゃってよいか分からないので、もし私宛にメールいただければお知らせします。
    gongxigongxi at gmali.com です。(at→@)

    skype英会話の会社はたくさんあって、Webで探して3校くらい無料体験して決めました。スクールを選んだポイントは、先生が全員ネイティブで教師経験があることです。色々な国の先生がいて話が楽しいだけでなく、毎回、力がつく実感があります。会話の中で「こんな表現の方が自然だよ」とさり気なくアドバイスしてくれます。面接対策の先生も、Mock Interviewに慣れていて、最初は簡単な質問から、だんだんと難しい質問とテンポ良くボールを投げてくれます。留学するまで続けようと思います。

    インタビューうまくいくといいですね。

    返信削除
  3. Austinさん

    メールさせていただきました。
    宜しくお願い致します。

    返信削除
  4. daisuke_mbaさん、

    ごめんなさい、メールアドレスを間違えました。正しくは、
    gongxigongxini at gmail.com
    です。"ni"が足りませんでした。お手数ですが、もう一度メール頂ければと思います。

    返信削除