2009年6月12日金曜日

15.511 Financial & Mgmt Accounting

Summer H1のコア科目4つのうちAccounting (会計)の授業。まだ始まったばかりだが、英文会計をゼロからScott Keating教授が教える。クラスは相変わらず質問が多くでるが、CPAホルダーや銀行出身の専門家がいる一方で、Debit/Creditって何?という全くの初心者まで、ここまでアンバランスなクラスも珍しい。スローンフェローは、コアのスキップ(アクセラレート)を認めてないので仕方がない。教授の教え方は、約束事の羅列ではなく、マネジメント視点でダイナミックに教えようと工夫に富んでいる。ただ、Assetや勘定項目の定義をすっとばして、T-accountの問題を先に解かせたりするのは無理があると思うのだが。電子ホワイトボードの活用がQ&Aや復習ではうまく活用されているが、レクチャ本体はパワーポイントの方が分かりやすい印象だ。
さて、Q&Aの中で、私がここまで一番、Contributionが有り難いと思うのは、元米国投資銀行のL。彼女は、経済危機絡みの話が出るたびに、Informativeなコメントをしてくれる。米国政府が時価評価会計の見直しを検討している件で、クラス全体の風潮は否定的な一方で、彼女は、業界擁護的ながら、証券化商品などは市場流動性が乏しく時価の推定自体が本質的に難しいと逃げずにちゃんと反論していた。あと、GMの倒産時に債権者がリスクの高い株式に持ち替えを余儀なくされた件が議論になった時は、彼女いわく、倒産に4つのパターンがあるとのことで、事前合意のChapter 11適用の特殊性を考慮すると、債権者の譲歩もやむを得ないなどを話してくれた。倒産の4パターンは知らなかったので、調べてみると、Chapter 7(清算)に加えて、Chapter 11(再生)には、今回のGMの事前合意型(pre-packed)以外にも、事前交渉型、事後合意型など、色々な形態があることが勉強になった。この授業のTakeawayは、英文会計のイロハを学ぶよりも、時事ネタの議論で米国の法制度を理解する点にありそうだと思った。

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