2009年6月10日水曜日

Media Lab見学

ひょんなことから、授業の復習セッションをさぼり、Media Labの中を初めて見学させていただけることになった。ご案内いただいたTさんに感謝致します。研究の面白さに触れて、ボストンに来て最もアドレナリンで活性化した1時間だった。ラボの会議室に入ると、さっそく、Cognitive研究室にあるリビングルームの魚眼レンズ撮影装置の実物が目に入る。装置のスペックや、映像の解析手法など、丁寧に解説いただき、これを活用した言語の学習過程も、実際の研究サンプルの音声ファイルを聞けた。他の研究全般にも言えるのだが、メディアラボはユーザインタフェースのコンセプトを革新するところなので、説明を読んで聞くだけでは直感的に理解できないものが多い。実際に見学させていただき、研究室のデモに手を触れてみると、こんな発想があったのかと感動できる。Tangible Bitも、醤油ビンを開ける仕草で音楽をかけるデモは、無機質なビットのスイッチを、人間の生活の中のごく自然な動作に置き換えるものだと分かる。小型カメラとプロジェクタを組み合わせたシックスセンスも、未来感があってかっこいいし楽しい。下の写真は、地下にあるモジュール化の研究室で、バイクの車輪側にバッテリとモータがついていて、車輪自体が自律的なモジュールとして機能できるもの。モジュールを必要に応じて自在に組み合わせることで、都市の移動システムを効率化できるコンセプトらしい。

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