2009年6月12日金曜日

Indivisual Thesisの準備

スローンフェローの一つの特徴は、Thesisを書く機会があること。MBA学位取得の必須要件ではないが、例年結構な割合が執筆している。ただ、SF08は20人近くいたはずなのだが、SF09は7人くらいとオリエンで聞いて、急に人数が減ったようだ。執筆の準備は、プログラムオフィスによるとSummerの中間くらいから始めて、Fallの前半までにテーマを決めて教授の了解を得る必要がある。Thesisは、負荷も相当な上に、IAP期間の選択授業を実質的に諦める分の機会コストも大きい。本当に書くか決めてないけど、準備は早くから始めたいと思っていた。幸運と言うべきか、Summer Termは忙しいと聞いていたが、意外に時間が取れる。うちはケースのグループディスカッションが最小限だし、宿題も簡単でRecitationと呼ばれるTAの復習セッションの合間で片付く程度と判明。飲み会やスポーツに顔を出す時間を差し引いても、仕事のプレッシャーから解放されたせいか、睡眠時間は過去10年にないほどずっと長く取れる。そこで、暇なうちにと、図書館で論文読みから始めることにした。スローンの図書館は、日本の新聞(なぜか日経ではない)とFTが読める上に、夏は学生が少なく空いてて静か。ただ、夏の間は閉まる時間が異常に早く、追い立てられるように、1昨年のThesisから駆け足で読み始めた。卒業したはずのSF09のThesisも早く製本して欲しいものだ。
Thesisのテーマについては、日本にいる頃から大別して2つの方針を考えていた。一つは、金融経済をテーマに、ある工学的な手法を入れたモデルを、統計的に検証するもの。ミーハーな私には、スローンにこの教授にもし学べたら最高だなと思える先生が何人かいるが、人気教授ほど多忙なので指導を引き受けてもらえるかどうか。一昨年にこの教授の下でThesisを書いた人がいることを発見し、Thesisを読むと、工学系のPh.Dホルダらしく、理論と検証をかなり突っ込んでいだ。自分の得意分野に引き込む意味で参考になった。学会の査読論文を書いた手法が活用できそうで取組み易い点と、来年に向けたステップに繋がる点で、これが一案。
もう一つは、定番の業界研究。派遣元の会社と業界について、組織論やイノベーション論の視点でまとめるもの。このアプローチのThesisは何本かあり、指導教授も様々のようだ。内容も概念的なものから突っ込んだものまでレベルも様々。業界研究でも数理的な視点でやれば面白そうだし、会社に戻った後のステップを考えると望ましい。ただ、自分が本当にやりたいことと言えるかは微妙。色々と考えておこうと思う。

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