2009年6月6日土曜日

My own inner compass

スローンでの最初の1週間が過ぎ、スタディグループや同級生との濃い交流や授業の中で色々と思うことがあったが、突き詰めると、自分の過去、今、将来を見つめなおす時間がじっくり取れた。国連前事務総長のKofi Annanも、Sloan Fellowsに来てすぐ、チャールズリバーを歩きながら「自分は間違ったところに来てしまったか」と考えたそうだが、結局、“Follow your own inner compass ... know who you are, what you stand for, where you want to go, and why you want to get there.”に行き着いたそうだ。(http://mitsloan.mit.edu/fellows/meet.php)
自分の過去を振り返ると、コンパスは色々あったはずだが、やり遂げられなかった。野球選手、将棋のプロ棋士、数学者、等等。野球を除き、将棋と数学は、もし死ぬ気で続けていたら、今どうだったかと思うことがたまにある。ちょうど今日決勝が行われている将棋朝日アマ名人戦は、地元の同じ道場で切磋琢磨し、上京して全国大会を一緒に目指した仲間同士の対戦で、どちらも応援している。数学も、高校の授業が終わった後、地元の大学の研究室に通い詰めて没頭したが、東京に来て鼻をへし折られ、すっかり離れてしまった。MITのMathの建物にある掲示板を見ると、Goodwill Huntingの映像と打ち込んでいた時の高揚感が戻ってくる。夢が破れた後は、エンジニア、企業人の立場で日本社会を変革したいというコンパスをずっと持ちながらも、転職したり外国で働くリスクを取ったり針がグルグル回りながら今に至っている。チャールズリバーを歩きながら考えれば、次の針の未来の行き先が見えるのだろうか。立ち止まって考える贅沢な時間を大切にしたい。

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